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ゴッホ展@名古屋市美術館★混雑,所要時間,見所,チケット情報

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2021年9月18日より東京都美術館にて開催された「ゴッホ展 ─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」は、当日券の争奪戦が繰り広げられるほどの大盛況のうちに閉幕しました。

実際私も行ったのですが、内容はとても充実していた一方で、最近では珍しいくらい混雑もしていました。

以下、2月23日から開催中の名古屋会場の混雑状況やチケット情報をお届けしています。

これから行こうか迷っている方、行こうとしている方のお役に立てれば嬉しい限りです。

新型コロナウイルス対策のため開館時間等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報をご確認
ください

ここが見どころ

まずは見どころを3つのポイントに絞ってご紹介します。

ゴッホ作品52点が大集結

世界最大級のゴッホコレクションと言えば、クレラー=ミュラー美術館とファン・ゴッホ美術館の名が上がりますが、今回は両者、とりわけクレラー=ミュラー美術館から名作がぞろぞろとやってきています。

その数なんと、52点!!!

日本でこんなにたくさん一度に見られるなんて、実に貴重な機会です。

しかも有名作品も数多く含まれています。
『夜のプロヴァンスの田舎道』『黄色い家(通り)』は、ゴッホの解説本でよく見かける作品ですね。

黄色い家 フィンセント・ファン・ゴッホ
黄色い家(通り)
フィンセント・ファン・ゴッホ
1888年 
ファン・ゴッホ美術館 所蔵 72×91cm

惜しみなく貸し出してくださった両美術館に感謝したくなる充実っぷりで、見応え抜群。
満腹大満足の内容です。

ゴッホ作品の初期から晩年まで網羅

出品作品の中心であるクレラー・ミュラー美術館のコレクションは、ゴッホの画業の初期から晩年までを体系的に網羅した良質なもの。
本企画展でも、各年代における作品が満遍なく展示されています。

当初から人間に強く興味を引かれていたこと、パリで印象派らの“光”に出会ったことなど、画業を抜けなく辿ることができるのは流石のクレラー=ミュラー美術館だからこそ。

重ね重ね、本当に貴重な機会と言えます。

ゴッホ以外のコレクションも秀逸

クレラー=ミュラー美術館のコレクションの凄みはゴッホだけではありません。
19世紀半ばから1920年代頃までを中心に、新印象派や表現主義、抽象主義などの作品も収集しています。

本企画展でも、表現主義の代表格オディロン・ルドン、抽象主義の先駆者ピート・モンドリアンらの作品が展示されています。
これらゴッホ以外の作品も惹き込んできますので見逃せません。

個人的には、ルドンの『キュクロプス』はイチオシしたい作品です。

キュクロプス オディロン・ルドン
キュクロプス
オディロン・ルドン
1914年 クレラー=ミュラー美術館 所蔵 64×51cm

所要時間

音声ガイドなしの場合、所要時間は2時間前後が目安になりそうです。

もちろん人によりますが、早い人でも1時間半ほどは見ておいた方が良いでしょう。
のんびり見ても2時間半には収まるかと思います。

点数は68点とそこまで多くありませんが、混雑していて作品の前にたどり着くのに時間がかかります。
じっくり鑑賞したい作品ばかりでもあるので、できればしっかり時間を確保して望むのをおすすめします。

混雑状況

【3月4日更新】

名古屋会場もかなり混雑しているという声が多く見られます。

東京会場もそうでしたが、コロナ禍に入ってからお目にかかっていないくらいの人混みを覚悟すべきでしょう。

なお、平日でも充分混雑しているようです。

まだ会期序盤、当日券が余裕で買える状況でもこの混雑です。

一般的に会期終盤にかけて更に混雑していくので、早めの訪問が絶対におすすめです!!

★グッズ売り場が特に混んでいるようですが、グッズだけ買いに行くことはできません。
 どうしてもグッズを優先したいのであれば、最も早い時間に入場して先にグッズを買う手があります。

チケット情報

名古屋会場は日時指定予約制となっています。

当日券も用意されていますが、数量限定なので売り切れの可能性もあるので、予約した方が安心です。

チケットはオンラインサイトBoo-Wooチケットか、ローソン・ミニストップのLoppi端末で購入します。

Boo-Wooの利用には会員登録が必要です。

日時の変更はできないので、確実に行ける時を狙いましょう。

【3月4日追記】

当日券情報です。

当日券は、窓口に行った時間に最も近い時間帯のチケットを買えるシステムとなっています。

遅い時間帯が売っていても、早い時間帯が売り切れていなければ、自動的に早い時間帯のチケットを買うことになります。

今のところ平日は近い時間帯のチケットが買え、長く待つことはなさそうです。

一方、土日は近い時間帯のチケットが売り切れていて、1時間ほど待つこともあるようです。

チケットの販売状況に特化した公式Twitterがあり、非常に参考になるのでぜひチェックしてみてくださいね!

予習におすすめの書籍

今回も、実際に私が愛用している書籍の中からご紹介しますね。

ゴッホの本はたくさんあるので、訪問前にいくつか目を通しましたが、最もおすすめできるのは『もっと知りたいゴッホ 生涯と作品』でした。

本企画展では、オランダ時代→パリ時代→南仏・オーヴェール=シュル=オワーズの順に、ゴッホの画業の展開に合わせて展示しています。

本書も同様にゴッホの作品を概ね制作年代順にたどる構成のため、企画展会場で「この時期はあんなことが背景にあったな」と予備知識を引っ張り出しやすくなっています。

特にアルルの時代、ゴッホは芸術家達の共同体を創ることを夢見ながら、明るい南仏でまばゆい色彩のあふれる作品を制作します。

悩み苦しみの多い生涯を知り、アルルでの特異な幸福感を知ることで、実際の作品のきらめきをより深く感じられました。

著者はゴッホ研究の第一人者である圀府寺司(こうでら つかさ)氏。
解説文は読みやすく分量もちょうどよく、図版も充分大きく鮮明です。

開催概要

ゴッホ展 ─響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
名古屋市美術館

2022年2月23日(水・祝)~4月10日(日)

公式特設サイト(名古屋会場):https://gogh-nagoya.jp/

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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