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ピカソとその時代展はおすすめ?混雑,所要時間,チケット,見どころレポ

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国立西洋美術館で開催中の「ピカソとその時代」展に行ってきました!

タイトルに入ったピカソはもちろんのこと、パウル・クレーアンリ・マティスら他の作家の作品も見ごたえがあり、とても充実した展示でした。

貸出元のベルクグリューン美術館が改修するからこそ実現された、貴重な機会。

気になっている方はぜひ足を運んでみることをおすすめします。

以下、見どころや混雑状況、所要時間、チケット情報をまとめました。

参考にしていただければ嬉しい限りです。

新型コロナ対策のため会期等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報をご確認ください

展示構成

概ね作家ごとに章立てされ、セザンヌ、ピカソ、クレー、マティスの順に展示されています。

ジャコメッティは最終章で、ピカソ、マティスと同室です。

特にボリュームが多いのがピカソですが、クレーとマティスの作品も数多く、他にもジョルジュ・ブラック、ポール・セザンヌの絵画も鑑賞できます。

構成は下記の通り。

  • 序 ベルクグリューンと芸術家たち
  • Ⅰ セザンヌ――近代芸術科たちの師
  • Ⅱ ピカソとブラック――新しい造形言語の創造
  • Ⅲ 両大戦間のピカソ――古典主義とその破壊
  • Ⅳ 両大戦間のピカソ――女性のイメージ
  • Ⅴ クレーの宇宙
  • Ⅵ マティス――安息と活力
  • Ⅶ 空間の中の人物像――第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ

ここが見どころ!

では、本展の見どころを3点ご紹介します。

展示会場の写真等は載せていないので、その点ご承知おきください。

見どころの3点は以下の通りです。

  • 多彩な“ピカソ”大集結
  • クレー、マティス、ジャコメッティも
  • 額に注目すべし!

それでは詳しくご紹介しますね。

多彩な“ピカソ”大集結

今回の展示の核となるベルクグリューン美術館のコレクションは、ピカソ作品が充実していることでも知られています。

ピカソと言えば多作。

青の時代、キュビスム傾倒、古典回帰・・・と画風はコロコロと変わり、ジャンルも絵画に留まりません。

「巨匠」になってしまったので価格も沸騰。

制作活動の全体像を捉えたコレクションは貴重です。

本展には、そんなピカソ作品が、絵画を中心として大集結しているのです。

世界大戦、美術界隈の情勢、親密な女性の存在などを踏まえながら、画業の移りゆく様をたどることができます。

本物を見ながらピカソの変遷を感じられるとは、何という贅沢。

これも、ピカソの初期から晩年までを網羅したコレクションあってのことです。

ベルクグリューン美術館の改修により実現した展覧会は、ぜひ今見ておきたいものです。

クレー、マティス、ジャコメッティも

ベルクグリューン美術館のコレクションの中核は、4名の作家の作品から成ります。

1人はピカソですが、他の3人はパウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッティ

今回はその3人の作品も来日しています。

特にクレーはボリュームたっぷりで、彼ならではの色彩に浸ることができます。

ジャコメッティも、点数は少ないながらもずっと見ていたくなる彫刻たちで、作品の周囲を何度もグルグル回り続けてしまいました。

個人的には、マティスの伸び伸びおおらかな作品が響きました。

なお、今回「マティスいいなあ!」と思ったら、2023年の東京都美術館と2024年の国立新美術館の「マティス展」は要チェックですね!

「マティス展」
@東京都美術館
2023年4月27日(木)~8月20日(日)
https://matisse2023.exhibit.jp/

「マティス 自由なフォルム」
@国立新美術館
2024年2月14日(水)~5月27日(月)
https://matisse2024.jp/

額に注目すべし!

絵画鑑賞で話題になりにくい「額」ですが、作品の印象を左右する大切な要素です。

相性のよい額に入れると絵画はパッと輝きますし、合わない額だとボンヤリと平凡な作品にも見えてしまいます。

ベルクグリューン美術館のコレクションを作り上げたハインツ・ベルクグリューンは、収集する作品そのものだけでなく、合わせる額にもこだわりました

絵画を購入する度に、それに合う額を探したのです。

ベルクグリューンのこだわりを踏まえて展示を見回すと、どの額も作品を引き立てる良質なスパイスであることに気付くはずです。

古そうなアンティークの額も見逃さずに味わってみてくださいね。

混雑状況

会期中盤の平日夕方に訪れた際は、そこまで混雑はしているとは感じませんでした。

展示室に人があふれるでもなく、作品の前に人だかりができるでもなく、ゆったりとマイペースに鑑賞できました。

一部小さな作品が続くところもありましたが、作品と作品の間が広く取られていたので、混雑は気になりにくいのではと思います。

ただ、会期終盤や土日に大勢がつめかけると、さすがに「ゆったりマイペース」とはいかないエリアもありそうでした。

金・土の夜間開館も活用しつつ、なるべく早いうちに行っておくようおすすめします。

所要時間

鑑賞にかかる時間は、目安として1時間30分前後でしょう。

音声ガイドやショップを堪能するなら2時間くらいかかると思った方がよさそうです。

急げば1時間でも何とか見終われそうではあります。

チケット・事前予約

チケットは日時指定で事前購入するものと、当日窓口で購入するものの両方が用意されています。

日時指定券は公式チケットサイト(ART PASS)とプレイガイドで購入でき、両者の主な違いは次の通りです。

  • ART PASSは日時変更OKだがプレイガイドはNG
  • プレイガイドはオンライン購入手続き後にコンビニでの発券が必要
  • 販売開始時期が違う

販売開始は、ART PASSが30日前から。

プレイガイドの方は既に全日程分が発売されています。

日時の変更ができたり、オンラインで手続きが完結したりと、ART PASSの方が融通がききますね。

当日券は数に限りがあります。

入場時間は直近の開いている時間枠になるので、混雑している場合は待つことになります。

今のところ全く買えないことはないようですが、日によっては窓口に列ができているのを見かけます。

待ち時間を減らすためにも、日時指定券を事前に買っておくことをおすすめします。

写真撮影・単眼鏡

写真撮影は一部の作品を除きOKです。

NGなのはジョルジュ・ブラックと、マティスの一部。

ほとんどの作品が撮影できます。

単眼鏡は、あれば持って行って損はありません。

細密描写というのとは違いますが、表面の質感など拡大して見ると面白いです。

↓参考:単眼鏡の選び方を解説した当ブログの記事です

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

ピカソとその時代
ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

@国立西洋美術館
2022年10月8日~2023年1月22日

特設サイト:https://picasso-and-his-time.jp/

【巡回】
国立国際美術館(大阪)
2023年2月4日(土)~5月21日(日)

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