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はじまりから、いま。をレポ!所要時間,混雑,チケット,見どころは?@アーティゾン美術館

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藤島武二 アーティゾン美術館

東京駅から歩いてすぐのアーティゾン美術館で、開館以来の70年を振り返る展覧会が開催されています。

旧名ブリヂストン美術館だった頃も含め、コレクションの形成や普及活動など歴史を総括していて、アーティゾンとは?美術館の役割は?というテーマに正面から答えてくれるような展示でした。

アーティゾンの古参ファンだけでなく、色々な人が楽しめる内容です。

以下、一訪問者として行ってきたレポです。
これから行こうか迷っている方、行こうとしている方のお役に立てれば嬉しい限りです。

藤島武二
『黒扇』
藤島武二
1908~09年 アーティゾン美術館 蔵 63.7×42.4cm

新型コロナウイルス感染拡大防止のため開館時間等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報をご確認ください

ここが見どころ!

まずは見どころを2点に絞ってご紹介します。

アーティゾンの全体像

「はじまりから、いま。」の名の通り、本展ではアーティゾン美術館の設立から現在までの活動の全体像が示されています。
展示から浮かび上がってくるのは、文化を守り伝え育むという美術館の役割を誠実に担ってきたアーティゾンの姿です。

例えばコレクション。
基礎である創設者・石橋正二郎氏のコレクションはもちろん、近年の収集についても紹介されており、アーティゾン・コレクション形成の歴史をその意図とともに辿ることができます。

また、現代美術家とのコラボレーション「ジャム・セッション」、開館以来2000回を越え開催されてきた「土曜講座」といったアーティゾン独自の活動も知ることができます。

収集保存、展示、研究、教育等々・・・
上質なコレクションや膨大な資料からは、文化振興のために地道に着実に実績を重ねてきたアーティゾンの誠実な姿勢が伝わってきます。

アーティゾンを初めて知った方にとっては、非常によくまとまっていて分かりやすい内容。
既知の方にとっても、アーティゾンの積み重ねに改めて頭が下がる内容となっています。

作品1点ずつをじっくり堪能できる

人気の展覧会は押すな押すなの大混雑で、立ち止まることすら許されないこともしばしば。
最近は新型コロナ対策で以前のような芋洗い状態は珍しくなりましたが、それでも後ろの人の存在を気にしながらの鑑賞になりがちではないでしょうか。

本展では、かなりマイペースに鑑賞することが可能です。

もちろん、自宅ではないので、他の人や作品への配慮が不要なわけではありません。
ですが、気になった作品の前でしばらく佇むくらいの贅沢は充分に享受できます。

目の前に椅子が置いてある作品もあるので、休憩がてらぼんやり眺めることもできるでしょう。

こんな贅沢ができる理由のひとつに、展示室が広いことがあります。
作品同士の間隔がゆったり取られていますし、人がいる作品を避けて空いている方を先に見ることも簡単にできます。

あとは、単純に来館者数も少なめです。
立地もよく内容も充実しているのですが、マスコミ主催の宣伝力のある展覧会とは様子が違います。

この贅沢を堪能するには空いていることも重要なので、できれば平日、会期のなるべく早い時期に行くのがおすすめです。

展示構成

3フロアにまたがって3つのSECTIONが展開しています。
各SECTIONは下記の通り。

  • SECTION 1 アーティゾン美術館の誕生
  • SECTION 2 新地平への旅
  • SECTION 3 ブリヂストン美術館のあゆみ

途中、映像資料が複数あります。

また、SNSでも話題になっていますが、冒頭にアーティゾン美術館(ブリヂストン時代を含む)の歴代展覧会のポスターがずらりと並んでいて壮観です。

混雑状況

会期初めの週末昼過ぎに訪れた際は、全く混雑していないと感じました。
上記見どころの内容と少し重なりますが、詳しく書いていきますね。

混雑感がなかったのは、人数自体がそう多くない上、広々とした展示室のおかげで他の人の存在を意識しにくいからでしょう。
作品の展示間隔もゆとりがあるので、隣の作品を見ている人はほぼ気になりませんでした。

じーっと立ち止まって見ている人が前にいることもありましたが、他の作品を見てから戻って来るのが簡単にできるので、困るなあとは思いませんでした。

入場待ちはなく、チケットも今のところだいたい希望の枠で買えそうです。

ただし、一般的に会期末に近づくにつれて混雑していくので、行ける時に早めに行くのが吉です。

混雑を避けるコツは、時間枠の終わり頃に入場すること。
各枠の前後には30分空きが設けられているので、終わり近くに入場すれば、後ろからあまり人が来なくなります。
遅刻にはくれぐれもご注意を!!!

反対に、入場開始直後は集中してしまうので、避けた方が無難でしょう。

所要時間の目安

所要時間は、かなり人によってばらつきが出そうです。
というのも、じっくり見つめたくなる作品が多い上、見つめ続けられる環境があるので、時間がかかる方はすごくかかると思うのです。

実際、気に入ったらしい作品の前でしばらく止まってしまうのを繰り返している方をぼちぼちお見かけしました。
とても気持ちが分かります。

とはいえ、何も書かないとお役に立てないので、あくまでも目安ですが書いておきます。

さらさらっと簡単に楽しむのであれば、1時間くらいでも可能は可能かと思います。

途中気になる作品の前で立ち止まりたいのであれば、1時間30分は見積もった方がよいでしょう。
2時間あればかなり安心かと。

心ゆくまでしゃぶり尽くしたいのであれば、後に予定が無い時に行くべきです。
早めに終わってしまっても、カフェにでも寄るか、一駅分くらい散歩して帰ればいいだけです。

チケット・事前予約

日時指定のチケットをオンラインで事前購入できます。
当日券は、事前予約分が完売していない場合のみ、窓口で販売されます。

今のところ、事前予約枠にはまだ余裕があるようです。

なお、当日券が1,500円なのに対し、事前予約券が1,200円。
300円の差は大きいので、本当に切実な事情がなければオンライン購入を選びたいところですね。

障害者手帳をお持ちの方と付き添い1名、大学生以下の学生さんは無料で入れますが、予約が不要なのは中学生以下の方と招待状・招待券をお持ちの方のみです。
その他は予約が必要なのでお忘れ無く!

各予約枠は1時間30分あり、その中で自由に入館できます。

オンライン購入は、各枠終了10分前まで可能。
キャンセル不可で、日時変更は1回だけできます。

アプリDL・イヤフォン持参

手持ちのスマートフォンを館内Wi-Fiに接続すると、アプリを通じて展示室内で音声ガイドとスペシャルコンテンツが聴けます。

もちろん当日その場でダウンロードしてもよいのですが、事前に済ませておけばスムーズですね。

機器の貸し出しがないので、イヤフォンを持参する必要があります。
お忘れ無く!

音声ガイドの語り手は、声優の細谷佳正氏。
スペシャルコンテンツは、画家の山口晃氏が語る『平治物語絵巻 常磐巻』です。

DLページ:https://www.artizon.museum/exhibition_sp/hajimari/application/

開催概要

はじまりから、いま。
1952ー2022 アーティゾン美術館の軌跡—古代美術、印象派、そして現代
アーティゾン美術館

2022年1月29日(土)~4月10日(日)
休館日:月曜日、3月22日
(ただし3月21日は開館)

展覧会特設サイト:https://www.artizon.museum/exhibition_sp/hajimari/

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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