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「印象派・光の系譜」の当日券、見所、混雑、所要時間をレポ!(三菱一号館美術館)

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三菱一号館美術館 印象派光の系譜

三菱一号館美術館で開催中の「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜」へ行ってきました。

印象派と言えば光あふれる明るい作風が思い浮かびますが、イメージ通りの光を感じられる空間が広がっていました。
日頃の疲れが和らいでいくのを感じられる、癒やしの企画展でした。

今回は「印象派・光の系譜」について、気になる混雑状況所要時間見どころを詳しくレポします。
これから行こうか迷っている方、行こうとしている方のお役に立てれば嬉しい限りです。

新型コロナウイルス感染拡大状況によって、開館時間等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報でご確認ください

ここが見どころ!

明るい作品で気分も明るくなる

「印象派・光の系譜」の名の通り、光の明るさが際立った作品に出会えます。

印象派の特徴のひとつは屋外での作品制作
チューブ入り絵の具の開発によって、制作可能な場所が広がったことを背景に、印象派の画家達は太陽光の降り注ぐ屋外に出て行きました。

太陽の下で描かれた彼らの作品からは、光に満ちた世界を描く喜びがあふれています。
印象派に続いたピエール・ボナールらは室内空間を多く描くようになりましたが、光は依然強い存在感を放っています。

プロヴァンスの収穫期 フィンセント・ファン・ゴッホ
プロヴァンスの収穫期
フィンセント・ファン・ゴッホ
1888年 イスラエル博物館 所蔵 51×60cm

光かがやく作品を見ていると、気分も明るくなっていきますね。
印象派の背景には喧々諤々の芸術論争があるわけですが、そんなことは忘れさせて穏やかな気持ちにしてくれる魔力を持っています。

日々の理不尽、苦悩、憤怒に疲れ、「たまには明るい光に包まれて穏やかな時を過ごしたい・・・」と願うなら、本展がきっと癒やしてくれることでしょう。
疲れた時にもおすすめできる企画展です。

初来日作品多数!新しい出会いがある

展示作品69点のうち59点が初来日。

モネやゴッホら超有名画家の作品がたっぷり展示されていますが、確かにあまり実物を見た覚えがない作品ばかりです。
ルノワールらしさ、ピサロらしさを感じつつも、新鮮な気持ちで鑑賞に臨むことができます。

また、SNSで話題沸騰中のレッサー・ユリィなど、日本ではあまり知られていない画家の作品にも出会えます。

レッサー・ユリィ 夜のポツダム広場
夜のポツダム広場
レッサー・ユリィ
1920年中頃 イスラエル博物館 所蔵 79.6×100cm

レッサー・ユリィは4点展示されていますが、黒の使い方が印象的なスタイリッシュな作風でした。
特別展ユリィが見たくなるくらいグッと惹き込まれる作品でしたが、次はいつになるか分からないので、今のうちに会っときましょう。

展示構成

Ⅰ 水の風景と反映
代表的な画家:カミーユ・コロー、シャルル=フランソワ・ドービニー、ポール・セザンヌ

Ⅱ 自然と人のいる風景
代表的な画家:カミーユ・ピサロ、クロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーガン

Ⅲ 都市の情景
代表的な画家:カミーユ・ピサロ、レッサー・ユリィ

特別展示「睡蓮:水の風景連作」
オディロン・ルドン『グラン・ブーケ』

Ⅳ 人物と静物
代表的な画家:ピエール=オーギュスト・ルノワール、ポール・ゴーガン

混雑状況

会期初週の平日昼頃に行きましたが、そこまで混雑しているとは感じませんでした。

少し列が進みづらい箇所もあるものの、誰も見ていない作品も目立つくらいでした。
充分ゆったり鑑賞できる入り具合です。

ただし、撮影可の展示室は例外です。
一生懸命撮影している方も多く、真正面のベストスポットに待機列ができている作品もありました。
特に、ポスターなどでよく見るモネの『睡蓮の池』はフォトスポットになっちゃってますね・・・笑

睡蓮の池 クロード・モネ
睡蓮の池
クロード・モネ
1907年 イスラエル博物館 所蔵 101.5×72cm

意外と混んでいたという声も聞きますが、狭い展示室もあるので気になりやすいのかもしれません。
「コロナのせいで空いている美術館に慣れてしまった」という意見も的を射ているとも思います。

平日の朝一は比較的ゆったりできるようなので、気合いを入れて朝から爽やかな時間を楽しみに行くのもよいかもしれません。
午前はチケットが完売しやすいので、くれぐれも早めに予約しておきましょうね!

【12月15日追記】

12月15日現在、会期初めと比べて混雑の声はそこまで増えていません。
とはいえ、平日含めて「それなりに混雑していた」という意見が多いようです。

人気の展覧会なので、多少の混雑は覚悟した方がよさそうです。

それより問題は、すぐ後で詳しく書きますが、そもそもチケットが買えるのか!!?ですね。

当日券・予約券

チケット販売サイトWebketにて日時指定のチケットが事前購入できます。

購入にはWebketの会員登録が必要ですが、当日券は数に限りがあるので事前購入が安全です。

チケットは2週間前から購入でき、キャンセルは当日まで可能です。
万が一指定時間に間に合わない場合、当日中であれば入館できます。

支払はクレジットカードの他、コンビニや楽天ペイ、銀聯ネットも選べます。

【1月4日追記】

1月4日現在、チケット争奪戦の予兆が見られます。

事前予約のチケットは土日はほぼ完売
平日分も、午前中は1週間前には予約が難しい状態になっています。

当日券も購入はできるものの、土日を中心に数十分程度並ぶ必要がでてきています。
できる限り事前予約枠を利用したいところです。

事前予約・当日券ともに平日の夕方が狙い目ですが、どうしても平日日中が難しい場合は金曜日の夜間開館は検討の余地があります。
毎週金曜日は21時まで開館しているので、19時くらいに着ければかなり満喫できるはずです。
ただし、19時までの時間枠は平日午前と同じくらい埋まりやすいので、ショップも楽しみたいのであれば早めに予約する必要があります。

SNSではかなり盛り上がっている上、この記事のアクセス数も結構多く、注目を集めている展覧会だと言えます。
モネら著名画家だけでなくレッサー・ユリィも鑑賞できる貴重な機会で、行ってよかった!という声も目立っています。
なんとかチケットを確保して素敵な時間を過ごせるよう、ご検討お祈りしています!

所要時間

音声ガイドなしで鑑賞にかかる時間の目安はおおよそ1時間半です。

撮影可の作品を正面から撮りたい場合、待っている人が多かったため時間がかかりそうでした。

また、ショップもゆとりが必要です。
額装が選べるポストカードなど充実している上、土日など混雑している時はお会計も並びそうです。

フルコースで満喫したいのであれば、時間に余裕を持たせた方が良さそうでした。

予習におすすめの書籍

今回も私の蔵書の中からご紹介します。

予習におすすめの書籍はこちら。
すぐわかる画家別印象派絵画の見かた 島田紀夫監修

本展では印象派のみならず、セザンヌらポスト印象派の作品も展示されているのですが、この本はちょうどぴったりの網羅具合です。
ルドンまで入っていて、このために書かれたのではと錯覚するほど・・・(完全に錯覚ですが)。

印象派を推進した画家それぞれを詳しく解説することで、印象派全体の流れを具体的かつスムーズに理解できるような構成になっています。

時代背景や画材の進歩についてのコラムも詳しいので、これを1冊読んでおけば予習としては十二分。
展示内容がしっくり染み入るようになるはずです。

もちろん図版もフルカラーで鮮明です。

開催概要

イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン
三菱一号館美術館

新型コロナウイルス感染拡大状況によって、開館時間等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報でご確認ください

会期

2021年10月15日(金)~2022年1月16日(日)

休館日

月曜日、2021年12月31日、2022年1月1日
※10月25日、11月29日、12月27日、1月3,10日は開館

開館時間

10:00~18:00
金曜日、会期最終週平日、第2水曜日は21:00まで

※入室は閉館時間の30分前まで

入館料

一般 1,900円
高校・大学生 1,000円
小・中学生 無料
障害者手帳等持参で、本人と付き添い1名まで無料

※第2水曜日17時以降は1,200円

アクセス

東京都千代田区丸の内2-6-2

JR、東京メトロ丸ノ内線東京駅より徒歩5分
JR、東京メトロ有楽町線有楽町駅より徒歩6分
都営三田線日比谷駅より徒歩3分
東京メトロ千代田線二重橋前駅より徒歩3分

公式HP、SNS

美術館公式ホームページ:https://mimt.jp/
企画展特設ページ:https://mimt.jp/israel/

美術館公式Twitter:@ichigokan_PR
美術館公式Instagram:@mitsubishi_ichigokan_museum

写真撮影

「Ⅱ自然と人のいる風景」を中心とした1室のみ撮影が可能でした。
ポスターなどでよく見るモネの『睡蓮の池』や、カミーユ・ピサロ、フィンセント・ファン・ゴッホらの作品十数点が撮影できます。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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