空也上人立像。
教科書に載っているおなじみのお像で、口からポポポと仏様が現れて出ている独特の表現は、何年経っても記憶に残っているのではないでしょうか。
その空也上人立像が約半世紀ぶりに東京へやってきています。
古参のファンは言わずもがな、学生時代にはサラッと通り過ぎた方も、友達とモノマネしてみた方も、この貴重な機会に“本物”に会いに行ってみませんか?
リアリティあふれる表現、切実な祈りの表情など、圧倒的な造形美に惹き込まれるはずです。
以下、東京国立博物館で開催中の空也上人と六波羅蜜寺展の混雑状況や所要時間、チケット情報について、実際に訪問したひとりの個人的な体験をもとにまとめました。
これから行こうか迷っている方、行こうとしている方のお役に立てれば嬉しい限りです。
新型コロナウイルス対策のため会期等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報をご確認ください
展示構成
特別展会場は本館の特別室1部屋のみとなっています。
東京国立博物館の特別展と言えば平成館で開催される大規模なものが有名ですが、本展は比較的小規模です。
展示点数は17点。
仏像が中心で、掛け軸などもあります。
映像コーナーはありません。
なお、特別展会場の外の総合文化展(いわゆる常設展のイメージ)スペースに本展の関連展示として仏像5点が展示されています。
同じ本館内のすぐ隣の部屋なので、ぜひそちらも訪れてみましょう。
本展のチケットがあれば総合文化展は無料で入れます。
混雑状況
会期中頃の週末はほどほどの混雑でした。
空いているわけでは全くありませんが、展示室が広いので窮屈感はあまりありません。
会場内を見渡して人が少ないところを選んで見ることができるので、入場者数のわりには混雑によるストレスは小さいと言えます。
都内で生活していれば特段珍しくないくらいの人混みのイメージです。
展示室内では会話を控えるようスタッフの方が案内を持っていたこともあり、ガヤガヤ騒々しい場面も特になく。
一方、ショップは混雑していて、通行が大変なくらいでした。
私が訪れた時間帯は、前後も含めて事前予約チケットは完売、当日券は余裕アリの状態でした。
会期末にかけて当日券も完売するようになると、更なる混雑が考えられます。
訪問はぜひお早めにどうぞ。
【4月18日追記】
4月18日現在、ものすごく混雑しているという声は聞きません。
人数制限があり、展示室も広いことから、入場者数は多くても混雑感が少ないようです。
ただし、会期末にかけて入場者数が増えてくる可能性も大いにあるので、混雑が気になるのであれば早めの訪問を強くおすすめします。
チケット・事前予約
日時指定チケットを事前に購入するよう推奨されています。
当日券も博物館窓口で購入できますが、混雑状況によっては入場できない可能性もあります。
当日券情報に特化した公式Twitterが開設されているので、気になる方は確認をおすすめします。
Tweets by kuya_ticketチケットは公式オンラインチケットサイト(ART PASS)の他、ローソンLoppiなどコンビニエンスストアでも購入できますが、日時指定の予約はART PASSでのみ可能です。
つまり、
- ART PASSならチケット購入と日時予約が一度でできる
- コンビニだと、チケットを購入した後ART PASSで別途日時予約が必要
ということです。
また、ART PASSでチケットを購入した場合はキャンセルできますが、コンビニだと不可です。
手間や融通を考えるとART PASSを利用するのがベストでしょう。
ART PASSでの予約は22日前から開始されます。
日時変更は3回まで、予約枠の1時間前まで受け付けられています。
ART PASS 空也上人と六波羅蜜寺:https://art-ap.passes.jp/user/e/kuya-rokuhara2022/
【4月25日時点のチケット状況】
4月25日時点、ゴールデンウィーク&閉幕を控え、午前を中心に売り切れの時間帯が出ています。
とりわけ直近1週間ほどは壊滅的で、その後も午前中は厳しくなっています。
今すぐにでも予約すべき状況です。
当日券も昼過ぎまでは1日分売り切れてはいないようですが、待ち時間は発生しています。
所要時間
所要時間は30分前後が目安になりそうです。
会場が1室のみなので、平成館の特別展よりかなり短時間で見終わるでしょう。
1点1点じっくり鑑賞するなら30分以上かかるかもしれませんが、1時間は要らないかと思います。
小規模ながらも見ごたえのある展示ではありますが、せっかくなら総合文化展(いわゆる常設展のイメージ)も寄っていった方が満足感が得られます。
総合文化展は追加料金なしでOKです。
下記、総合文化展の概要をざっくりと。
総合文化展概要
総合文化展の会場は
- 本館
- 東洋館
- 法隆寺宝物館
- 平成館(一部)
がメインです。
空也上人展が開催されている本館では、日本美術がテーマになっています。
博物館の敷地入口から見て右手にある東洋館もイチオシです。
中国・朝鮮・インド・エジプトなど、人類が築き上げてきた文化の一端を目の当たりにできます。
法隆寺宝物館も魅力たっぷり。
“世界最古の木造建築”でおなじみの奈良県・法隆寺に由来する貴重な宝物が集まっています。
巨大な特別展会場のイメージが強い平成館にも、1階に総合文化展のスペースがあります。
フロアの一部ではあるものの、埴輪や土器といった考古分野の展示があり、根強いファンが密かにいるエリアです。
平成館を除いてどの館も巨大なので到底全ては見きれません。
見たい展示を優先して回ってみましょう。
展示替えが頻繁にあるので、訪問前に公式サイトをチェックしてみてくださいね。
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=change
関連書籍
開催概要
空也上人と六波羅蜜寺
東京国立博物館 本館特別5室
2022年3月1日(火)~5月8日(日)
特別展公式サイト:https://kuya-rokuhara.exhibit.jp/
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。