いよいよ始まった大注目の展覧会「国宝 東京国立博物館のすべて」に早速行ってきました!
次から次へと名品ばかりが続き、息つく暇もないくらい濃密かつボリューミーで、心の底から「行けて良かった!!!」と思える展示でした。
以下、混雑状況、所要時間、チケットや図録の情報などの徹底解説です。
展示替えが多く、チケットの購入手段も限られているので、気になっている方はチェックをおすすめします!
新型コロナ対策のため会期等が変更されている可能性があります
訪問前に必ず公式情報をご確認ください
展示構成
展示は大きく“第1部”と“第2部”に分かれています。
国宝が展示されているのは第1部の方で、第2部は東京国立博物館の歴史をまとめた展示になっています。
目玉は確かに第1部の国宝かもしれませんが、個人的には第2部も面白く拝見しました。
創立以来、関東大震災などの苦難を乗り越えながら、大切に受け継がれてきた博物館であることを改めて認識させてくれます。
【展示構成】
第1部 東京国立博物館の国宝
絵画
書跡
東洋絵画
東洋書跡
法隆寺献納宝物
考古
漆工
刀剣
第2部 東京国立博物館の150年
第1章 博物館の誕生
第2章 皇室と博物館
第3章 新たな博物館へ
展示替え攻略法 ― たくさん国宝を見たい!
会期中に展示替えが複数回あり、展示期間としては8期に分かれることとなっています。
ですが、8回行かないと国宝を全部見られないのかというと、そうでもありません。
また、2回行けばだいたいの国宝が見られます。
詳しくご説明しますね。
8つの展示期間
展示期間は以下の8期に分かれています。
① 10月18日~23日
② 10月25日~30日
③ 11月1日~6日
④ 11月8日~13日
⑤ 11月15日~20日
⑥ 11月22日~27日
⑦ 11月29日~12月4日
⑧ 12月6日~11日
いずれも火曜日から始まり、休館となる月曜日の前の日曜日で終わる6日間です。
全て見るのは至難の業のようにも思えますが、出品目録をよく見ると、隣り合った2期はセットになっていることが分かります。
例えば、①で展示されるものは②でも、⑤で展示されるものは⑥でも、となっているわけです。
なので、実質
A ①②
B ③④
C ⑤⑥
D ⑦⑧
の4期と言ってもよいでしょう。
【12月6日追記】
人気沸騰につき会期が12月18日まで延長になりました!!!
延長にあたり大きく展示替えがあるので、「出品作品リスト(PDF)」をチェックしましょう。
https://tohaku150th.jp/highlight/
じゃあ4回行かないといけないの?
本当に全て見るためには4回行く必要があります。
が、おそらくチケットが買えないと思います。
友の会で無料券を持っていても日時指定予約が要るので、相当頑張らないと無理でしょう。
ですが、Aのみ、Bのみ、といった2週間しか展示されないのは5点に限られます。
- AかB(10月18日~11月13日)で1回
- CかD(11月15日~12月11日)で1回
の計2回行けばほとんど網羅できます。
というか、チケットの完売が本当に早いので、2回行ければ御の字です。
一部の国宝は見逃すことになりますが、東京国立博物館の所蔵品なので、またそのうち展示される機会もあるでしょう。
なお、公式HPの「展示構成」ページからは国宝89件の一覧がPDFでダウンロードできます。
「出品目録(PDF)」にも載っていますが、国宝だけなら「国宝89件一覧(PDF)」の方が見やすいです(白地に金字のバナーの方)。
公式HP 展示構成:https://tohaku150th.jp/highlight/
混雑状況
混雑状況はエリアによって大きく差があって、ぎゅうぎゅう詰まっているところもままありました。
展示室が狭いわけではないのですが、なにぶん人が多いんです。
特に国宝エリアは人が多く、絵巻は最前列で見るなら並ぶことになります。
予約券が完売していた時間帯だったのでMaxの混み具合だったのでしょうが、チケットが余ることもほぼなさそうなので、いつでも同程度に混むと思われます。
欲を言えば、訪問者としては混んでいるより空いている方がゆったりできて良いのですが、チケットの完売の速さを見るに贅沢は言えないのは理解できます。
それに、実際に足を運べば展示の質の高さに圧倒されて、「ああもう来られない人がいるなんて残念すぎる!!!!!」とそっちが悲しくなるくらいです。
というか、展示品に吸い寄せられて、混んでいるとか気にならなくなります。
疲れるのは確かですが、仕方ない、いいものを見るには頑張りが必要なんです。
気合い入れて行きましょう。
所要時間
混雑緩和のため、滞在時間が90分以内を目安にするよう案内があります。
特別展会場での滞在時間なので、展示室はもちろん、特設ショップでのお買い物時間も含めての90分です。
ただ、非常に充実した内容なので、気がついたら2,3時間経っていても全くおかしくありません。
しかもショップではお会計待ちの長蛇の列ができるので、90分は相当難しいんではないかと思います。
実際は入替え制ではないので強制退出させられる訳ではないとはいえ、ペース配分には注意しましょう。
なお、予約していても入場待ちが発生していました。
私が行った時は5分10分程度でしたが、スケジュールに余裕を持っときましょう。
時間が余ったら総合文化展にも行けますし。
図録
図録は特別展会場内で2カ所、さらに本館1階の常設ショップで販売されています。
特別展会場内の、グッズがあるショップはものすごい行列ができているので、図録だけなら吹き抜け反対の販売所の方が早く買えます。
通販は「まいにち書房」でのみ取り扱っています。
12月6日時点では、発送までに1週間ほどかかるものの、在庫はあります。
Amazonでも販売されていますが、非公式の業者によって価格がつり上がっているのでおすすめしません。
まいにち書房 販売ページ:https://www.mainichi.store/items/67643104
なお、「まいにち書房」で品切れの時も実際にあったくらいなので、絶対にほしいのであれば現地での購入をおすすめします。
重くて大きいですが・・・がんばりましょう。
あと、本当に重いので気をつけてください。
家で計ったら、計量器の限界1kgを越えていて正確には分かりませんでした。
サイズは縦303×横230×厚さ32mm。
A4よりちょい大きいくらいです。
チケット・事前予約
事前予約が必須です。
最近の事前予約制の展覧会では当日券はだいたい窓口で買えましたが、今回は販売されないので注意が必要です。
しかも、販売所は公式オンラインストアとファミリーマートのみ。
公式ストアは発売と同時に接続できなくなって、繋がった時には完売・・・という状況です。
買えたらラッキー、くらいのレアチケットになってしまっていますね。
発売時間に待機していてもなかなか買えないので、候補の日時を複数考えておくのをおすすめします。
チケットの発売日は下記の通りです。
入場日 | 予約開始日 |
10月18日~10月30日 | 10月4日 |
11月1日~11月13日 | 10月18日 |
11月15日~11月27日 | 11月1日 |
11月29日~12月11日 | 11月15日 |
12月13日~12月15日 | 12月7日正午 |
12月16日~12月18日 | 12月9日正午 |
売り切れた後もキャンセルが出ることがあるので、時々ストアを覗いてみると買えるかもしれません。
詳しくは公式HPの「チケット情報」をご確認ください。
https://tohaku150th.jp/ticket/
単眼鏡は絶対に持って行くべし
単眼鏡を家に置いてきたら、一部屋目で膝から崩れ落ちて泣き叫びますね。
それくらい必須です。
頑張って書いたブログの記事(↓)を読んでほしいからおすすめしているのではなく 笑
本気で絶対に持って行くべしと思っています。
例えば前半展示の《孔雀明王像》。
147.9×98.9cmくらいの小さくない作品ですが、めまいがするほど描き込みが繊細です。
この衣の模様。
赤の輪郭線。
孔雀の羽のグラデーション。
この作品だけでも90分を使い切れますね。
平安時代の作というから驚きです。
まさに傑作。
他の作品でも単眼鏡は大活躍するので、何度も言いますが、絶対に、絶対に、絶対に忘れずに。
↓この記事も好評なので、もし興味があればぜひ。
写真撮影
写真撮影は《見返り美人図》と《金剛力士像》がOKで、他はNGです。
※《見返り美人図》の展示期間は10月18日~11月13日です。
見返り美人図なんか行列かな?と思いきや、誰もいない時もあったりもして、意外と落ち着いて撮影できました。
日によって違うかもしれませんが。
以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
東京国立博物館創立150年記念
特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」
2022年10月18日(火)~12月11日(日)12月18日(日)
公式特設サイト:http://tohaku150th.jp/
【巡回】
なし