2021年秋。
東京都美術館で開催中のゴッホ展はあまりにも盛況で、閉幕2週間前にして既に事前予約チケットが完売という事態に陥っています。
当日券もあるものの、
「行ってみたら売り切れていた」
「16時からのチケット買えた!ちなみに今10時!」
といった悲鳴も聞こえてきていますね。
とはいえ買えなかったから帰るというのも悔しいし、買えてしまったなら定刻まで待たなければなりません。
はて、この辺りで事前準備なしに当日でも行ける場所はどこがあるだろうか・・・。
そんなお悩みに答えるべく、上野公園で当日ふらっと行ける満喫スポットをリストアップしてみました。
数々の博物館やスワンボートなどなど、上野公園には事前予約がなくても楽しめる施設がたくさんあります!
都美術館だけが上野じゃありませんよね!
ということでゴッホ展狙いの皆様、安心してアタックしてきてくださいませ。
他の美術館・博物館に行く
東京国立博物館
まずは王道、「トーハク」の略称でおなじみの東京国立博物館です。
東京都美術館と同じ上野公園にあり、歩いてだいたい5分程というありがたい距離感。
大人気の特別展はもちろんいつも面白いのですが、常設展(総合文化展)の方も充実しています。
※ 総合文化展はほぼ毎週展示替えをしているため「常設展」とは呼ばれませんが、コレクションを展示しているので感覚的には「常設展」に近いものです
ゴッホ展開期中の特別展はないので、総合文化展に行くことになります。
日本の美術・歴史資料を展示した本館の他、中国やインドなど「東洋」を中心とした東洋館、奈良県法隆寺の宝物が見られる法隆寺宝物館など、1日では回りきれないほどのボリューム。
これを機に入ってみれば、その広大さに魅了されるでしょう。
総合文化展は事前予約もできるものの、当日窓口に行ってもチケットが購入できます。
充実の展示ではありますが、だいたい空いているので入れないことはまずないでしょう。
休館日は東京都美術館と同じく月曜日。
ゴッホ展の開催日はもれなく開いています。
博物館公式サイト:https://www.tnm.jp/
国立科学博物館
同じく上野公園にある博物館で、科学に特化しているのが国立科学博物館です。
こちらも特別展と常設展があり、ゴッホ展の会期中はどちらも開催されています。
ゴッホ展開期中の特別展は「大英博物館ミイラ展」。
古代エジプト史の世界有数の研究機関である大英博物館から6体のミイラが来日し、CTによる画像解析などの研究成果が紹介されています。
常設展では、日本列島の生き物・地質や、江戸時代以降の科学技術の発展などが展示されています。
非常に広い館内を楽しむため、公式サイトにおすすめモデルコースが3つ紹介されています。
↓公式サイトのモデルコース紹介ページ
https://www.kahaku.go.jp/exhibitions/permanent/recommend/
とはいえ決まった順路があるわけではないので、興味のある所をふらりふらりと回るのがベスト。
特別展、常設展ともに日時指定予約が必要ですが、入館直前まで予約が可能です。
ただし、特別展チケットは土日は事前に完売していることが多いので、あまり期待しない方がよさそうです。
土日にふらりと行くなら常設展の方でしょう。
休館日は東京都美術館と同じく月曜日。
ゴッホ展の開催日はもれなく開いています。
博物館公式サイト:https://www.kahaku.go.jp/
上野の森美術館
上野公園にあるもうひとつの美術館として上野の森美術館があります。
12月2日より「深堀隆介展 金魚鉢、地球鉢」が開催中で、ゴッホ展の会期中は毎日開館しています。
器の中で金魚が泳いでいる「立体作品」なのですが、制作過程は実に「平面的」。
というのも、器に樹脂を少し流し込んで表面に金魚の一部を描き、その上に更に樹脂を流し入れて金魚を描き・・・の繰り返しで作り上げているのです。
この相反するような概念がひとつの作品に盛り込まれているのが深堀金魚の魅力のひとつですね。
公式にYouTubeで公開されている動画が分かりやすいのですが、途方もない労力とアイディア、構成力に圧倒されてしまいます。
※ 長さは3分10秒。BGMだけなのでミュートでも大丈夫です。
書きながら私も見に行きたくなってしまいました笑
事前にオンラインでチケットも購入できますが、当日ふらっと行っても入れます。
美術館公式サイト:https://www.ueno-mori.org/
東京藝術大学大学美術館
12月10日からにはなりますが、東京藝術大学大学美術館にて展覧会が開催される予定です。
ひとつは「東京藝術大学大学院美術研究科博士審査展」。
その名の通り、東京藝術大学の博士後期課程の最終審査が公開されるこの展覧会。
未来の大作家・名研究者になるであろう方々の、学生生活の集大成に触れることができるのです。
もうひとつは「高村光雲・光太郎・豊周の制作資料」展。
彫刻家の高村光雲・光太郎・豊周が制作時に使用した原型、道具、下図、スケッチなどが展示されます。
混雑時に入場が制限される可能性はあるとのことですが、事前予約は不要です。
美術館公式サイト:https://museum.geidai.ac.jp/
上野公園を満喫する
上野動物園
上野公園にある施設は美術館・博物館だけではありませんね?
動物園も有名どころです。
ということで、上野動物園。
今はシャンシャンも見られるんですね。
ただし、今は入館に整理券(日時指定予約)が必要で、オンラインまたは電話で申し込む必要があります。
土日を中心にかなり前から完売している日時もあるので、必ずしも当日様子を見ながらふらっと行けるところではありません。
ただ、空きがありさえすれば当日でも整理券は申し込めるので、一応確認するのはアリでしょう。
上野動物園公式サイト:https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
上野東照宮
徳川家康公をお祭りした神社・上野東照宮。
川瀬巴水ら数々の新版画絵師に描かれてきたあの上野東照宮。
上野の美術館には数え切れないほど行ったことがある美術ファンでも、意外と未踏の地だったりしませんか?
江戸初期に建てられ、戦争や地震にも負けなかった社殿は、豪華で見応えがあります。
御利益の出世、勝利、健康長寿は誰もが気になるところでしょう。
神社なので事前予約等は要りません。
ふらりとお参りできるのもありがたいポイントですね。
なお、ぼたん苑もありますが、ゴッホ展会期中は閉苑しています。
上野東照宮公式サイト:https://www.uenotoshogu.com/
ボート
あとはボートですね!
ちょっと寒いですが、のんびりボートを漕いでみるのも楽しいものです。
手こぎボートあり、スワンちゃんもあり。
スワンちゃんはテンション上がりますよね。
ベタだけれど意外と乗ったことがないかもしれないボート。
いかがでしょう?
上野恩賜公園公式サイトのボート情報:http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/facilities038.html
補足:国立西洋美術館
ご存じの方も多いかと思いますが、上野公園にある有名美術館を挙げるならば国立西洋美術館も外せません。
が、国立西洋美術館は2022年4月まで閉館中のため、残念ながらゴッホ展の会期中は入れません。
そのためここではご紹介は割愛します。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。